アジアアロワナの病気とその対策 arowana-disease
アジアアロワナは美しく、観賞魚の王様とも呼ばれる存在ですが、適切な管理をしないと病気にかかることがあります。病気の多くは、水質の悪化やストレス、栄養不足などが原因で発生します。本記事では、アジアアロワナに見られる代表的な病気とその対策について、詳しく解説します。
代表的な病気とその対策
白点病
症状
- 体表やヒレに白い点(ゴマ粒大)が現れる。
- 体をこすりつけるような動作(フラッシング)をする。
- 呼吸が速くなる。
- 食欲不振や動きが鈍くなる。
原因
- 白点虫による寄生感染。
- 水温の急変や低水温(25℃以下)
- 水質の悪化。
- 他の魚からの感染(特に新しい魚の導入時
治療法
- 水温を28~30℃に上げ、白点虫の生活サイクルを短縮させる。
- メチレンブルー、マラカイトグリーン、フラン系薬剤を使用。
- 水換えを頻繁に行い、白点虫のシストを除去する。
- 感染個体を隔離し、病原虫の拡散を防ぐ。
エラ病(エラ腐れ病)
症状
- エラの色が変色し、充血または黒ずむ。
- エラが開きっぱなしになる、または閉じたままになる。
- 呼吸が荒くなり、頻繁に水面で口をパクパクする。
- 活動量が低下し、底に沈むことが増える。
原因
- アンモニアや亜硝酸濃度の上昇(バクテリアの未成熟)。
- 水質の悪化やフィルターの不調。
- 細菌感染(フレキシバクター属など)。
- 高密度飼育による酸素不足。
治療法
- すぐに水質を改善する(大規模な水換え、フィルターの掃除)
- 抗菌剤(オキソリン酸、エルバージュ、グリーンFゴールド)を投与。
- 塩浴(0.3~0.5%の塩水)を実施し、エラの回復を促す。
- エアレーションを強化し、酸素供給量を増やす。
ポップアイ(眼球突出症)
症状
- 片目または両目が大きく腫れ、飛び出す。
- 目の周囲が充血し、炎症を伴うことがある。
- 視力が低下し、壁や物にぶつかることが増える。
- 進行すると、眼球が壊死し、脱落する可能性もある。
原因
- 細菌感染(エロモナス、シュードモナスなど)。
- 水質の悪化(特に高濃度の硝酸塩)。
- 外傷(他の魚との争い、レイアウトとの接触)。
- 内部寄生虫の感染。
治療法
- 水換えを行い、水質を大幅に改善する。
- 抗生物質(エルバージュ、テトラサイクリン)を投与。
- 局所的な処置として、目に薬浴液を直接塗布する。
- 食事にビタミンA・C・Eを添加し、治癒を促進する。
転覆病(浮き袋障害)
症状
- 体が傾く、逆さまになる。
- うまく泳げず、水面または水底に滞留する。
- 食欲不振や異常な行動を示す。
原因
- 消化不良によるガスの発生。
- 水温の低下による代謝異常。
- 遺伝的要因。
- 外傷や感染による浮き袋の損傷。
治療法
- 絶食して胃腸を休ませる(2~3日間)。
- 水温を28~30℃に上げ、消化を促進。
- 消化の良い餌(小さくカットしたエビやワーム)を与える。
- ビタミンB群を補給し、神経機能を正常化。
病気を予防するためのポイント
適切な水質管理
- pH値: 6.5~7.5を維持。
- アンモニア、亜硝酸をゼロに。
- 硝酸塩濃度を20ppm以下に抑える。
- 週1~2回、1/3~1/4の水換えを行う。
- 定期的にフィルターのメンテナンスを実施。
バランスの取れた食事
- 高品質な人工飼料と生餌をバランスよく与える。
- ビタミン・ミネラル添加剤を使用し、栄養強化。
- 過剰な給餌を避け、適量を守る。
ストレス管理
- 環境の変化を最小限に抑える。
- 適切な水槽サイズを確保(120cm以上推奨)。
- 過密飼育を避け、他の魚との混泳を慎重に検討。
- 水槽内の流れやレイアウトを調整し、自然な環境を再現。
アジアアロワナは、美しくカリスマ的な存在ですが、病気にかかりやすい魚でもあります。病気のほとんどは水質管理の不備、ストレス、栄養不足が原因です。定期的なメンテナンスと注意深い観察を行うことで、病気を予防し、健康な状態を維持できます。万が一病気になった場合は、早期発見と迅速な治療が鍵となります。 アロワナの美しさを最大限に引き出すために、日々の管理を徹底し、最高の環境を提供しましょう!